エコで食材確保、野山へのピクニック

エコ江戸エコな江戸時代では野山は山菜の宝庫であった。セリ ナズナ ゴギョウ(コベ ホトケノザ スズナ スズシロという春の七草を入れる七草粥は、野草から栄養分をいただくエコな季節食。ゼンマイ、ワラビ、ウドは今でも山菜の代表格だ。そして秋の雑木林へ行けば、アケビやクルミ、クリ、キノコなど、おいしい食べ物が実っている。

草木の弦を拾って持ち帰れば、紐や編籠の材料として重宝した。山菜摘みは力のない女性や子どもにも簡単に出来、野山を駆けめぐったりおしゃべりしたりしながら晩のおかずを一品増やすことができる最高のピクニックだ。人々は、暇を見つけては四季ごとに姿を変える自然の恵みを拝借しに出かけていた。また山菜は、飢饉で米や野菜が不足したときの補助食料にもなる救世主でもあった。すべての食べ物は人間の力ではなく地球の力でできている、ということを江戸の人は身を持って体験していたのだ。江戸は実にエコと節約で満たされた時代だったのである。